クレジットカードのトラブル例10選

クレジットカードのトラブル例10選

皆様の中にも、買い物を現金以外でする方は多いのではないでしょうか。 近年、クレジットカード電子マネーなど、多様な支払方法ができるようになりました。
これは利用者にとって喜ばしいことではありますが、その反面いろいろなトラブルも起こっています。

そこで今回、実際に起こったクレジットカードのトラブルをまとめてみました。 皆様にもいつか起こるかもしれませんので、今から対処の仕方を知っておきましょう。

その1 クレジットカードの磁気不良

まずは「クレジットカードの磁気不良」トラブルについてお話します。

普通に使っていたのに突然カードが使用できなくなった事はありませんか? この場合、クレジットカードの表裏にある磁気ストライプの不良の可能性があります。 カードの磁気が破損したり、弱まると、加盟店に設置されている端末機やATM等で読み取ることが出来ず使えなくなります。

磁気不良になりやすいカードの取り扱い方としては、

・携帯電話、テレビ、ラジオ、スピーカー、ハンドバッグや財布等の磁石留め具など、強い磁気を発する物の数cm以内に近づける。

・キャッシュカードなど、他の磁気ストライプカードと磁気部分を重ねた状態で長期間保管する。

・カードが汚れたり、濡れる可能性がある場所で保管する。

・突起物や硬い金属等に接触して傷を付ける。

・カードに強い力をかけたり、折り曲げたりする。

上記のことを気を付けていても磁気不良が起こってしまった場合は、カード会社に連絡して再発行の手続きをします。

その2 国内でのカードの紛失・盗難

次に、「国内でのカードの紛失・盗難」トラブルについてお話します。

ご存知のように、カードは利用限度額まで使えるため、カードを盗まれるのは現金を取られることよりも恐ろしいことです。

なので、カードがなくなった・盗まれたというときは、気づいたらすぐカード会社に電話をします。カード会社には24時間体制でカード紛失・盗難専用の窓口があります。 万一、カード番号が分からなくても、名前と住所を伝えると係の人が調べてくれますのですぐに連絡をしましょう。 この時点で、クレジットカードは無効となります。

カード会社に連絡をしたら、次に最寄りの交番か警察署に届け出をします。 そこで調書を作成してもらい、カードの紛失・盗難の届け出の受理判をもらいます。 この警察の証明書がないと「保険」がおりない場合がありますので、警察への届け出は忘れずにしましょう。

後日、カード会社から書類を送付されると思いますので、書類に記入し、窓口または郵送をして再発行手続きなどをします。

その3 海外でのカードの紛失・盗難

では海外での場合はどうなるのでしょうか。 「海外でのカードの紛失・盗難」トラブルについてお話します。

国内のときと同様に、まずはすぐにカ-ド会社に電話をします。 連絡先は国内とは別のことが多いですが、日本語で対応してくれる会社も多いのですぐに連絡することが大切です。 この時点で、クレジットカードは無効となります。 さらに、再発行の意志があれば、現地のデスクに行って手続きをするというのが一般的な流れです。 海外の場合、カード会社によっては、緊急カードを即時発行してくれる場合もありますのでうまく利用するといいでしょう。

このように、クレジットカードを紛失・盗難したとしても、すぐに対応すればカードは無効になりますし、不正使用された場合でも保険が適用されるので安心です。 ただし、この保険は不正使用されてから一定期間(一般的に届出日より60日以内)が過ぎると無効になるので、出来る限り早くカード会社に連絡することが大切です。 また、不正使用が期間内であっても、カード所有者にミス(=過失)があった場合は、保険が効かないこともあります。

例えば

・クレジットカードの裏面に、本人のサインがないとき

・暗証番号が本人の生年月日や電話番号で、他人でも簡単に不正利用できたとき

・クレジットカードの保管が不十分なため、他人でも簡単に不正利用できたとき

このような場合の、保険で補償されないケースが多くなっていますので、他人にすぐにわかるような暗証番号はさけ、カードの保管も十分気配りしましょう。

その4 行ったことのないお店や海外で利用されていた

紛失・盗難より気づきにくく恐ろしい「クレッジトカードは自分の手元にあるのに、行ったことのないお店や海外で利用されていた」というトラブルについてお話します。

これは明らかにカード犯罪に巻き込まれたことを意味しています。スキミングなど何らかの方法で、カード情報が盗まれ、それを使って偽造カードを作られて、不正利用されたのでしょう。

カード所有者はカードがなくなったわけではないので明細書が来るまでは全く気付きません。

このような身に覚えのない請求書がきたときには、紛失・盗難のときと同じように、すぐにカード会社と警察に連絡することです。 運悪く請求額が引き落とされてもカード会社の保険が適用となり、不正利用された額が弁済されます。その際も届出日から一定期間内の損害だけなので注意が必要です。

こうしたトラブルに素早く対応できるように、1~2カ月分の利用控えはきちんと保管しておき、請求書は必ず利用控えと照らし合わせる、カード番号を他人に見せない、教えないなどの心得が大切となります。

その5 ネットショッピングでのカードトラブル

次に、近年増えているインターネット上でのトラブルをいくつかご紹介します。 まず「ネットショッピングでのカードトラブル」についてお話します。

ネットショッピングにはクレジットカードによる支払いが広く利用されています。 それにより、

・注文したが商品は届かず請求だけされる。

・見に覚えのない請求がくる。

・一度だけの請求のはずが、毎月請求がくる。

などのトラブルが報告されています。これらのトラブルに巻き込まれないためには、インターネット上のお店が本物かどうかを利用者自身が見極める必要があります。

ネットショッピングでトラブルに合わないための対策としては

①個人情報が盗まれないために、サイトに「鍵マーク」がついているか・SSLで暗号化されているかを確認する。

②お店の名前、住所、連絡先(E-mailアドレス以外にも電話番号やFAX番号)などは必ず確認し、控えておく。

③紛らわしい表示や誤解を生む表示をしていないか確認する。

④「個人情報の取扱いについて」の説明がきちんとされているか確認する。

①の確認方法としては、 鍵マーク→ブラウザ画面の一番下や上部にロックされた状態で表示されています。
その鍵マークをダブルクリックしてサーバ証明書が表示されたら本物です。
しかし、鍵マークのある偽サイトもあるので注意が必要です。

アドレスバー→個人情報を入力する画面のときに表示されるURLがhttps://~であることを確認します。
暗号化されていない場合http://~となっています。

その6 フィッシング詐欺

次に、「フィッシング詐欺」のトラブルについてお話します。

フィッシング詐欺とは、実際の銀行やクレジットカード、ショッピングサイトなどを装った電子メールを送付し、これらのホームページとそっくりの偽サイトに誘導して重要情報を入力させて詐取することです。

通常、銀行やクレジットカード会社が客の口座番号・クレジット番号・ID・パスワードをきくことはありません。このようなことを聞いてくるメールやサイトは怪しいと思っていいでしょう。

対策としては、電子メール本文中のリンクから偽サイトに誘導しますので、メールアドレスを確認するもしくはメール本文中のリンクはクリックせず、面倒であってもURLを直接入力してサイトを開くことです。また、パソコン自体にも、フィッシングやスパムメール対策のソフトウエアをインストールしておけば、危険なサイトやメールを受け取ったとき、警告が表示されるので安心です。

もし不審なメールやサイトを見つけた時は「フィッシング対策協議会」報告するとよいでしょう。

そして、スマートフォンやタブレット型端末などの普及にともない増えている「子供が家族(親・祖父母)のクレジットカードでオンラインゲームを利用し、ご家族の知らないところで高額な請求が発生していた」というトラブルについてお話します。

オンラインゲームでの課金は、スマートフォンなどに事前にカード情報を登録すると、ID・パスワードを入力するだけでオンラインゲームのアイテム代金が自動で課金されるという仕組みになっています。

カード情報の入力は一度だけなので、両親などが自分のクレジットカードを使って子供にオンラインゲームでの数百円の利用を数回だけ許しただけでも、 その後、両親の知らないところで何度も利用出来てしまい、結果、高額請求が発生してしまいます。

子供によっては、オンラインゲームサイトの「購入」という文字が読めず、理解しないまま利用してしまう場合もあるようです。 また、オンラインゲームの課金について理解していない大人が、子供にパスワードを入れて欲しいと言われて、言われるまま入力してしまい、請求が発生するケースも多いようです。

クレジットカードで支払いをしている場合には、クレジットカードの名義人自身の管理責任が問われます。

このような思わぬ請求の発生を招かないためにも、子供が利用する(している)オンラインゲームにおける課金の仕組みを理解し、クレジットカード使用の際には、カード名義人本人に支払いの義務や管理責任があることを忘れずに利用することが大切です。

その7 偽警官による詐欺

次に、海外で起こっているトラブル「偽警官による詐欺」についてお話します.

スペインやフランスで多数発生してい詐欺です。

詳細は まず、旅行者風の人物(詐欺の1人)が日本人に地図を広げて土地を訪ねてきます。

すると、警察官と称する二人組が現れ、偽造の警察IDを見せたうえで、旅行者風の人物に尋問を行うのです。

旅行者風の人物は、偽警察官にIDやクレジットカードを見せ、暗証番号を伝えると、偽警察官は無線機を使いどこかに確認をとります。その後日本人にも、IDや所持しているすべてのクレジットカードの提示を求め、さらにカードの暗証番号を聞いてきます。

その際に、麻薬所持などの嫌疑をかけてくるケースもあり、正確な番号を言わないと警察署へ連れて行くなどと高圧的になります。

偽警察官は、無線機でどこかに連絡をした後、カード類を返却するが、1~2枚を気づかれないように抜き取り、立ち去っていきます。 そして、数十分以内にそのカードが不正使用されるという形です。

警察官が、クレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞くことはありません。 見知らぬ人物が近づいてきた場合は、可能な限り関わらないようにし、また人気のない場所には絶対について行かないなどの対策が大切です。

その8 露店のみやげ屋

上記のようなトラブルは、「露店のみやげ屋」でも起こります。

露店の場合は、 買い物をするとき、現金ではなくクレジットカードでの支払いを要求してきます。 クレジットカードで支払うため、正常に稼働しない端末機に暗証番号入力させられ、暗証番号を盗み見られます。 店員は「カードが利用できないので確認してくる。」などと言い残し、クレジットカードを預かったまま、屋台を置いてどこかに立ち去ります。 数十分後、確認したがカードは利用できなかったと言われ、カードは返されます。 カードが持ち去られた数十分の間に、そのカードが不正使用されているという形です。

このことからも、絶対に第三者にはクレジットカードを渡してはいけません。 また、暗証番号の入力時は第三者に盗み見られないようにすることが大切です。

その9 海外でのお店の会計時

露店以外でも、「海外でのお店の会計時」にトラブルが起きることがあります

売上票の小計、税金、合計金額、通貨の単位などはしっかり確認したうえでサインや暗証番号の入力をすることが大切です。 また、飲食店などでのチップもカードで支払えますが、チップをキャッシュで渡した場合には売上票の「チップ欄」には斜線を入れておく必要があります。

売上票の間違いに気づいた場合は、その売上票をすべてその場で破棄してもらいましょう。 また、売上票記入の際にカーボン紙を使用することがありますので、その場合も同様に破棄してもらうとトラブルを防げます。

このように海外でのトラブルは、自分自身で注意し確認することがとても大切です。

その10 クレジットカードのショッピング枠の現金化

最後に、決してやってはいけない「クレジットカードのショッピング枠の現金化」についてお話します。

クレジットカードには、商品やサービスを購入して後払いにする「ショッピング」の機能と、カードを用いてお金を借り入れる「キャッシング」の機能があり、それぞれに利用できる金額枠が設定されています。 「クレジットカードのショッピング枠の現金化」とは、本来、商品やサービスを後払いで購入するために設定されている「ショッピング枠」を、現金を入手することを目的として利用することです。

クレジットカード会社はこのような使い方を認めていないため、現金化に利用したクレジットカードは利用停止となる恐れがあります。

現金化業者の手口としては、「キャッシュバック方式」と「買取屋方式」があります。 いずれの場合も、消費者は一時的に現金を手にする代わりに、結局はクレジットカード会社に対する債務(借金)を追うことになります。 現金化には当然ながら手数料が発生します。さらに「入金されない」「キャンセルできない」などのトラブルも報告されています。

現金化業者は、「景品表示法を遵守しています」「公安委員会の許可を受けています」などのように、まるで適法であるかのように宣伝しているので注意しましょう。 現金化は景品表示法の景品に該当しないですし、公安委員会の許可は、古物商としての許可であって、現金化自体について法律上問題がないと保証しているわけではありません。

良いことはありませんので絶対にやめましょう。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。 今回載せたもの以外にもクレジットカードのトラブルは多くあります。 トラブルに巻き込まれないためには、自分自身で注意することが一番大切です。

今回の内容が皆様の役に立つことを祈っています。

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