VISAは、アメリカ合衆国に本社がある世界的な決済技術を提供する会社です。
1958年にバンク・オブ・アメリカが BANK AMERICARD を設立、その後BAICへと社名を変更しますが、1976年に現在のVISA(Value Issuer Service Area)に変更されました。
加盟国・加盟店数が多く、海外旅行に行くならVISAカードをもっていればなんとかなると言われるほどです。
現在(2014年6月4日)のVISA Japan公式ホームページでは「世界通貨」と謳われています。
日本ではTVCMや広告の影響が大きく、VISAカードと言えば三井住友VISAカードの事だと思われがちですが、三井住友VISAは多くの発行会社の中のひとつの企業です。
ちなみに、VISA本社ではクレジットカードの発行を行っておりません。
では、「VISA本社では何をするか?」というと、VISAブランドのクレジットカード発行許可を出すことが主な仕事です。
ですので、付帯サービスなどは各企業が提供しており、大手企業のクレジットカードのほうが手厚いサービスを受けられると言っていいでしょう。
また、VISAからクレジットカードの「発行許可」をもらって「自社でクレジットカードを発行」し「付帯サービス」を用意するのはとてつもなく大変な事なので、三井住友などの既にVISAと提携している企業と提携する事で自社名の入ったクレジットカードを一般企業でも発行できます。
そして、「カード発行会社」と「提携企業」の間で交わされる契約次第で、付帯サービスやポイントサービスなどが決まります。
つまり、三井住友がカード発行元の場合は三井住友VISAカードで提供されているサービスを受けられる事が多く、三井住友VISAカードで提供しているほぼ全てのサービスを受けられる提携カードもあれば、各社のオリジナルサービスが追加されているカード、一部サービスだけしか利用できない提携カードがあり、クレジットカードごとに付帯内容やポイントサービスが変わってきます。
VISAカードのランク分けは
□ Visaカード (一般カード)
□ Visaゴールドカード (ゴールドカード)
□ Visaプラチナカード (プラチナカード)
□ Visa Infiniteカード (ブラックカード)
となっています。
しかし、VISAカード発行会社がこの全てのランクを扱っている訳では無く、VISAカードで有名な三井住友もプラチナまでしか取り扱いがありません。
馴染みのない Visa Infiniteカード ですが、日本ではスルガ銀行がInfiniteカードを取り扱っています。
ちなみに、一般企業では一般カード、ゴールドカードまでしか取り扱いがない場合がほとんどです。
Visa Touchとは日本向け非接触ポストペイサービスです。
私もVisa Touchカードを持って7年程経ちますが、未だに利用したことはありません。というよりも、利用できる事をアピールしている店舗をあまり見かけません。
たまに買物の途中でVisa Touchの文字を見かけ「ああ、これか!」と思う事があるくらいです。
三菱UFJニコスが提供する、Smartplusというサービスをベースとし、日本でのみ展開しているサービスで、海外では互換性が無く利用できません。
現在では他の電子マネーを導入している店舗数が圧倒的に多いため、Visa TouchよりもSuicaやnanacoのほうが好まれています。
また、Visa Touchには特に目立った特徴はありません、ちなみにガラケー(お財布携帯)でも利用はできますが、残念な事にスマートフォンでは利用できません。
こうしてVisa Touchについて書いていると、いつか無くなるのでは無いかと危惧してしまいますが、案の定「Visa Touch/Smartplusのモバイルサービス終了に関するご案内とお知らせ」というハガキが届きました。
また公式ホームページの重要なお知らせにて、モバイルサービス終了と同時に新規入会受付も終了していました。
残念ながらそのうちVisa Touchのサービス自体が終了してしまいそうです。
以下は後日調べた結果ですが、
ご利用可能期間
【カード型「Visa Touch/Smartplus」をご利用のお客様】
有効期限内までご利用いただけます。
【モバイル型「Visa Touch/Smartplus」をご利用のお客様】
<有効期限が2014年6月30日以前のお客様>
有効期限内までご利用いただけます。
<有効期限が2014年7月1日以降のお客様>
有効期限に関わらず2014年6月30日をもちましてサービスを終了いたします。
2014年6月30日にてサービス終了とのことです。
Visa Touch と同じく非接触決済(電子クレジットカード)ですが、Visa Touch との互換性はないです。2004年にVISAアジア・パシフィックが独自に開始したサービスで、アジア(香港・上海・フィリピン・マレーシア・韓国のみ)だけに展開されています。現在はVisa payWaveに事実上吸収されている。
日本には既にVisa Touchが導入されていた為サービス開始が遅れたが、ICカードをカードリーダーに通したり挿入する必要のない非接触決済ができます。Visa Touchのアジア版の様なもので、日本でも2013年より本格的にサービスを開始する予定です。
しかし、既に日本ではIDやQUICPay等の非接触決済サービスが充実している為、一般的にどこでも使えるように広まるのは難しいのではないかと私は思います。